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【試乗記】新型Speed Twin 1200RS 国内初レビュー!!
みなさん。こんにちは。トライアンフ東京ベイの蔡誠司です。ここ最近はXの更新ばかりで、ブログは大変ご無沙汰してしまいました。申し訳ございません。
さてさて、今回は新型SPEED TWIN 1200RSを国内では初となるレビューを上げさせていただきます。ケニー佐川さんなど著名の方は、スペイン・マヨルカ島での試乗会の様子をYoutubeにアップされていますが、国内では登録が諸般の事情で少しだけ遅れている関係で、まだ誰も走っていない!?状況でした。
心待ちにされているいお客様がいる中で、それではいかん!と責任感に火が付きまして(単に乗りたかったというのはナイショですwww)、新型SPEE TWIN 1200RSを、お馴染みのコース、袖ケ浦フォレストに持ち込んで、走らせてまいりました!!(卸したて真っ新な新車、走行1㎞です^^)
この新型SPEED TWIN 1200、スペックを見る限りでは、正直、そんなに変わってないなぁと思っていましたが、海外レビューでは高評価を受けていますので、バイクはスペックだけではわからんぞ!と、期待を膨らませてコースイン!走らせてビックリ!!すべてがアップデートされていて、お世辞抜きに従来モデルの5割増しエキサイティングになっていました!!
走りだして、まず最初に感じたのは自由度が高いポジションです。適度に後退したバックステップで荷重が掛けやすく、且つ、左右のステップワークもやりやすい位置にあります。だから、コーナーに入るきっかけを作りやすい。また、ハンドル位置とのバランスも良い!ストリートファイター系のモデルとも違い、抑え込むようなスタイルにはならず、力まずに(コレ大事!)マシンコントロールできます!
次はパっと目を引くLCDマルチファンクションメーターです。以前はBonneville系のクラシカルな二眼メーターでした。ここは見た目を重視するか、視認性を重視するか議論があると思いますが、スポーツ走行を前提として考えるならば、やはり視認性が重要だと個人的には考えています。その点、新型SPEED TWIN 1200RSのメーターは非常に見やすく、必要な情報を瞬時に読み取れるので、サーキット走行時でも不満はありません。
新型SPEED TWIN 1200RSのライディングモードはSPORTが追加され、より俊敏なスロットルレスポンスが楽しめます。ABSやトラクションコントロールも介入度合いが変わりますので、思う存分、スポーツ走行が楽しめます。
今回から導入されたクイックシフターは、レブリミット付近まで回転を引っ張ってシフトアップする乗り方より、トルクを生かして早めのシフトアップを心がけると、スムーズな走りが出来ます。変速ショックは、やはり1200ccのツインエンジンですから、それなりに感じますが不快なレベルではありません。5000回転前後の広いトルクバンドに乗った走らせ方をすると、ピタッとはまる印象です。箱根のターンパイクなどを気持ちよくスイスイ走るにはもってこいでしょうね。
剛性が高く適度なしなりをもつ秀逸なフレーム、マルゾッキのフロントフォークとオーリンズのリヤショックとのコンビネーション、そして、メッツラーのレーステックRR(K3コンパウンド)との相性は非常に良く、高次元でバランスが取れています。かなりのハイスピードでコーナーを回っても、不安感は有りません。足回りのセットアップは、一番やわらかい設定から走り始め、ペースを上げるにつれて固めていきました。スポーツ走行用の設定よりフロント減衰力は伸び側・縮み側共に高めに設定した方が、個人的には乗りやすかったです。この辺は好みもあると思いますが、従来モデルと違って、サスペンションのセッティングの幅が広くなったのは嬉しいポイントです。
それから、前後のブレーキバランスの良さも特筆ものです!どんなに走りが良くても、止まれなければ楽しく走れませんが、新型SPEED TWIN1200RSはフロントにブレンボのスタイルマキャリパーが装着されています。その効きやコントロール性は抜群に良いです!握り込むほどに制動力が高まる、さすがブレンボですね。新型SPEED TWIN1200RSの加速力は十分な性能を持っており、リッターSSには敵いませんが、それでも袖ケ浦フォレストの直線、1コーナー手前のブレーキングポイントでは軽く180kmを超えていきます。そして、その速度域からのブレーキングでも、何事もなかったようにスーッと減速してくれます。また、リヤのニッシンのキャリパーはコントロールしやすく、姿勢制御に使いやすい印象でした。
今回はサーキットでの試乗記ですので、実際に一般公道で走った時の印象は変わってくるかもしれません。でも、ここで皆さんにお伝えしたいのは、そのポテンシャルの高さです。ここまで走れるクラシックモデル、ネイキッドスタイルのバイクは、他のメーカー、国内海外を探しても見つからないかもしれません。個人的にはたくさんの方に乗っていただきたいモデルです。
もともと、SPEED TWINはクラシックな見た目と走りを両立したい方にお勧めのモデルですが、新型になって、そのキャラクターが一層ハッキリしました。試乗車の準備は整いしだい、ブログやSNSでお知らせいたします。是非、その乗り味をお確かめください!!